2012年6月23日

児童虐待

昨日、全米の注目を集めている児童虐待の裁判が結審しました。ペンシルバニア州立大学のアメリカンフットボールのコーチが長期間に渡って複数の少年を性的に虐待していた疑いです。ペンシルバニア州立大学は、アメリカンフットボールの名門大学として知られており、この前コーチは、様々な問題のある子供達にアメリカンフットボールを教えるという非営利団体も運営しており、犠牲者はそこに通う子供達でした。

8才ぐらいから14才ぐらいまでの少年が、代わる代わる何十年にも渡って虐待されていた事を関係者は本当に知らないでいたのか、それとも問題がある事を知りながらスキャンダルを避ける為に組織的なもみ消し工作をしていたのかも、コーチ自身の裁判と合わせて問題になっています。

少し前には、カトリック教会の神父が信者の子供達(主に男の子)を性的に虐待し続け、それを教会側は知りながら警察に通報せず隠蔽し続けていたために、虐待を行った神父は何十年にも渡って少なくとも何十人(何百人?正確な数は分かりません)もの男の子を虐待し続けたという事実が全米各地で次々と明るみに出た事もありました。カトリック教会の児童に対する性的虐待は、アメリカに限った事ではなく、同様の事件がアイルランドでも頻発していた事が判明し、大きな問題になりました。

以前は、幼児や児童の性的虐待というと、女の子が被害者であるという概念が一般的だったと思いますが、過去20年位に渡って男の子も女の子と同様に性的に虐待されている事が実際の悲惨な事件を通して明らかになって来ました。ただ、男の子の方が、女の子よりも性的に虐待された事を言い出せない場合が多いのだろうと思います。また、勇気を出して親に虐待の事実を伝えたとしても、親がそれを子供に口止めするケースも少なくなかったようです。

これは、自由のタガが外れてしまったアメリカのみの問題なのか、それとも実は世界中に存在するけれど、言論の自由が強く保障され、しかも訴訟社会であるアメリカだからこそ表に出て来ているのか、それは何とも分かりかねます。



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