2012年4月24日

英語力とコミュニケーション能力

アメリカに長く住んでいると様々な日本人に出くわします。駐在員、その家族、日本食レストランで働いている人、事業をしている人… そして気がつくのは、必ずしも「英語力のある人」が成功したり、アメリカに順応したりしているわけではないという事です。それどころか、移民法が厳しくなる前は、英語が下手なのにアメリカ人の友達が多く、ちゃっかり仕事も見つけてしまうような人がちらほらいました。

何故日本人だけが、いつまでたっても英語を喋れるようにならないのか、いつも不思議に思いますが、問題は語学じゃなくてもっと内面の問題なのだろうと最近思うようになりました。私の父は中学しか卒業していない職人だったので英語の勉強などしたことがなかったのに、どういうわけか日本語が分からない私の夫ともコミュニケーションが取れるような人でした。また、言葉が通じないのに外国人と恋愛関係に入る日本人に眉をひそめる人々も多いとは思いますが、その無鉄砲にも見える行動力は、英語ができるようになる為の第一歩には役に立ちます。

英語力があるのと、コミュニケーション能力があるのとは、全く別です。どちらの方が有利かと言えば、コミュニケーション能力がある人の方が遥かに有利です。コミュニケーション能力があれば、アメリカで生活をしているうちに英語力は自然と付いて来るからです。同じ日本人でも、関西出身者はコミュニケーション能力が比較的高いようで、ニューヨークに在住している日本人で関西弁を話している人は少なくありません。

多くの日本人は、仕事でアメリカに来ても言葉の不安からか、なるべく日本人とだけ接触したがります。仕事でアメリカに来るぐらいなので、それなりの英語力のある人々なのですが、どうしても日本人社会から出たがらない人がいます。アメリカ人の知り合いからは「日本人はアメリカ人を信用しない、アメリカ人とビジネスをしたがらない」とぼやかれる事もたまにあります。

一歩踏み出せば別の可能性が広がっているのに、躊躇していたり、興味がなかったり、最初からあきらめてしまっていたり、無知だったり… そういう人々を見ると、もったいないと思います。



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