2012年12月29日

どこかの教会かシナゴーグ

夫はユダヤ人として育てられ、ユダヤ人の親戚がいて、自分もユダヤ人としてのアイデンティティーを持っていますが、私達一家はシナゴーグに属していません。私はカトリックですが教会に行かないので、息子は自分の宗教のアイデンティティーを持っていないだろうと思います。

私は日本の一般的なアニミズムの中で葬式仏教徒として生まれ育ったので、宗教の概念のない生活を不自然だとも不健康だとも思いません。でもアメリカ人の夫は、子供に宗教の枠組みを与えないのはよろしくないと感じているようです。

それでは一体何処に行けば良いのかと考えると、これがなかなか難しい問題です。ユダヤ教のシナゴーグに属したいならば、私が日本人なので戒律が一番緩やかなリフォーム系のグループにしか属せないだろうと思います。

ただ、自らリフォーム系のユダヤ人として育った夫が言うには、リフォーム系の教えは余りにも水で薄められていて、宗教としては物足りなさを感じてしまうのだそうです。

私が勉強してユダヤ教に改宗すれば、もっと実質的なオーソドックス系のグループに入れる可能性もありますが、そのためにかなりの努力が必要です。生活をコーシャーに変えるのも私には出来ません。

そして、何よりもシナゴーグに属するのを躊躇するのは、年間費が少なくとも数十万円かかるからです。費用はシナゴーグによって異なり、裕福な地域では高く、そうでない地域では安い傾向にあります。ユダヤ教ではシナゴーグは独立していて、それぞれが独自にラバイ(聖職者)を雇ったり建物を維持しているので、会費なしではコミュニティーが存続できないしくみになっています。

ニューヨークのように土地が高く、裕福なユダヤ人が沢山住んでいる地域で、おそらく私達が属せるようなシナゴーグは皆無だろうと思います。更に、子供が13才になるとユダヤ教ではバー・ミズパというのを行い、盛大なパーティーでお祝いをするのですが、そのための費用も数十万円はかかります。そういう経験もさせてあげたいとは思いますが、今の私達の経済状況では手がでません。

夫は、ユニタリアン教会という宗教っ気が全く無い教会に一度足を運んでも良いのではないかと提案しています。マンハッタンのレキシントン・アベニューにもあります。一体宗教っぽくない教会というのはどういうものなのか、私には皆目見当もつきませんが、今度週末に行ってみようかと思っています。



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