2011年11月7日

ヒンズー寺院の地下食堂

友人でB級グルメにハマっている人がいて、私もそれに影響され、安くて美味しくて珍しい料理を求めてさまよっています。ニューヨークのクイーンズは、特に新しい移民人口の多い地域なので、本格的な各国の料理が手頃な値段でみつかる、世界でも稀に見る地域です。

ヒンズー寺院の地下にあるカフェテリアで南インド料理が安く食べられるという情報を得たので、友人と息子と連れ立って行って来ました。場所は、フラッシングというクイーンズにある大きな中華街の外れです。

無機質な裏口から入って、Temple Canteen(お寺のカフェテリアというような意味)と書いてある矢印の方向に進むと、質素な食堂がありました。丁度、チャイニーズのテイクアウトレストランみたいに、注文カウンターの上にいくつかのサンプル写真が掲示してあるのですが、それ以外のメニューも横に貼ってありました。

当然の事ながら、お寺での礼拝が終わったヒンズー教徒の家族連れや夫婦などが、そこで食事をしていました。ガネーシャの大きな像があるのと2台設置してあるテレビからインドのドラマが流れている以外には、全く飾り気のない質素な所です。テーブルや椅子も折りたたみ式で素っ気ないのですが、綺麗に掃除してあります。礼拝場所だからか、雰囲気もとても和んでいて良いのです。明らかに部外者と思われる私達も違和感なく受入れてくれているようでした。

でも、南インド料理など食べた事がないので、正直言って何がなんだかわけが分からないのです。アメリカのレストランで食べるインド料理は、ナン、チャパティ、ご飯などをカレー味のシチューのようなものや、タンドーリチキンなどと一緒に食べるのですが、どうもそれはパンジャブ地方(インド北部のパキスタンと国境を接した州)の料理のようです。そこのお寺のカフェテリアで供しているのは、南インド料理です。インドは広いのです。お米は見かけたものの、ナンやチャパティはもちろんの事、タンドーリチキンもありませんでした。実は、そこはベジタリアンのカフェテリアなのです。

あれこれ質問してはみたものの、食べた事がないのだから、説明してもらってもあまりピンと来ません。当てずっぽで息子と私の分を注文しました。息子には、Idli という白米から出来たパンのようなものと付け合わせ、私には Masala Dosa というクレープのような薄い生地にジャガイモと玉ねぎのカレー炒めが入っているものと付け合わせ、それにヨーグルトライスとマンゴーラッシーも一つずつ買って、全部で$9という安さです。

Idli という白米で出来たふわふわの蒸しパンのようなものは、それ自体には味はついていないので、どのようにしても食べられると思うのですが、インド人は辛いタレを付けて食べます。辛さは、私にはマイルドでも子供にはかなり辛かったようで、可哀想に殆ど食べられませんでした。もしも Idli だけを買って、それにジャムを付けたら、喜んで食べると思いますが、そういうのは邪道ですね。右の写真は、カフェテリアの物ではなく、ネットで見つけたものです。

左の写真は、友人が注文した実物のカフェテリアの Masala Dosa です。コーラの缶の右横奥に見えるのは Tamarind Rice です。クレープのようなのが Dosa です。写真では見えませんが、Dosa の中に入っているマサラで味付けされたジャガイモと玉ねぎの炒め物がとても美味しかったです。菜食だからだと思うのですが、お腹いっぱいに食べても、満腹感が肉類を食べたときのように重たくないのが良いです。

夫にお土産に買って行った Pondicherry Dosa の写真を撮るのを忘れてしまったので、ネットで見つけた写真をアップロードします。ちょっとだけ食べましたが、これもかなり美味しかったです。他にも、沢山のメニューがありました。お好み焼きみたいなもの、ホットケーキみたいなものもありました。全て質素な料理ですが、心と体を養う良い食べ物だという感じがしました。一人で密かにフラッシングの外れまでわざわざ行って、食べてしまいそうです。








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