ロムニー候補は、前マサチューセッツ知事でその前には実業家として大いに成功した人です。CEOとしての成功を国の政策に当てはめる事ができる優れた指導者であるという触れ込みとは逆に、いままではオバマ大統領の政策を批判するのみで、自ら打ち出した具体的な経済再建案を示す事が出来なかったためにいまいち説得力に欠けていました。これからはライアンの減税及び超緊縮財政案をロムニー陣営の経済再建案として使って行くようです。
ただアメリカ大統領候補自身が、具体的な経済再建案を提示する事ができず、他の議員からの借り物を使用しなければならなかったのは、やはりお粗末に見えます。何故ライアンを副大統領候補に据えるずっと以前に独自の案を提示する事ができなかったのか、疑問に思います。ライアンの副大統領候補発表以降に彼の超緊縮財政案を提示すれば、行政の最も重要な部分である財政問題の取り組みをライアンに大きく負う形になり、自身の大統領としての影を薄くする結果にもなりかねません。
ポール・ライアン議員は、ティーパーティーと共和党極右勢力に熱烈な支持を受けています。本来、共和党中道で比較的マイルドな印象のロムニーはティーパーティーとは一線を画していると思えたのですが、ライアンを選んだという事は、よほど内状が苦しいのでしょう。ただ、ティーパーティーが共和党の足元をすくう形になったのと同様に、ティーパーティー候補とも言えるライアンがロムニー陣営を乗っ取ってしまう可能性もあるような気がします。ロムニーは例え大統領選挙で勝ったとしてもティーパーティーの強力な影響下に苦しめられる事になりそうです。
いずれにしても、今度のアメリカ大統領選挙は、今後のアメリカの長期的な経済政策を決定する重要な選挙になる模様です。
↓よかったらクリックおねがいします。 | ↓こちらのクリックもおねがいします。 |
![]() |
![]() |
0 件のコメント:
コメントを投稿