2012年8月31日

ご当地ピザ

アメリカ人がピザに持つ感覚というのは、日本人がラーメンに持つ感覚と似ていると思います。元々は外国から来た食べ物なのに、国民に圧倒的な支持を受け、独自の発展を遂げ、数々のご当地版や名物店まで出現しています。どちらも手軽に食べられて、安くて美味しいからでしょうか。

どんな辺鄙な田舎へ行っても、街があればピザ屋の一つや二つは必ずあります。それくらいアメリカ人はピザが好きなのです。誕生日にピザ、アメリカン・フットボールを見ながらピザ、ボーリング場でピザ、引っ越しが一段落してピザ、小腹が空いたらピザ… と何時でも何処でもピザタイムと言って過言ではありません。

シカゴスタイルのピザ
それだけ人気があるピザですが、場所によって生地の具合や味にかなりの差が見られます。おそらく、一番の圧巻がシカゴスタイルのピザだと思います。

日本にもUNOというピザ屋のチェーンがあると思いますが、UNOで出すのがシカゴスタイルのピザです。生地が厚くてタルトの皿のような鉄製の丸い容器に入れて焼きます。

油を生地の下にも入れるし上からもたっぷりかけるので、焼くというよりも生地を実質揚げているのです。トマトソースもチーズもたっぷりなので、かなりコッテリとしています。具もどっさり乗っかっている事が多いようです。

シカゴスタイルのピザはスナックというよりも食事のようで、厚くて具沢山のピザを食べる時には、当然ながらナイフとフォークが必要です。

シカゴの空港で「普通のピザ」を食べようとしたら、シカゴではこのタイプのピザが「普通のピザ」なのだと知りました。シカゴの人は「これが本当のピザだ」と自信満々に言います。シカゴ以外ではUNOに行けば食べられます。

ニューヨークスタイルのピザ
私にとっての「普通のピザ」はニューヨークスタイルのピザです。ニューヨーク中に無数にあるピザ屋では、一つの巨大なパイを8等分した大きな一切れが売られています。生地が薄くて柔らかいので、そのまま手に持って食べようとするとペラッと垂れてしまって上手く行かないために、縦に二つに折って食べる人が多いのです。

ニューヨークのピザの良い所は、味もさることながら、急いでいるけれどちょっと小腹の空いた時に、一切れ買ってその場で立ったまま食べて、すぐに次ぎの目的地に行けるという手軽さだと思います。まさに忙しいニューヨーカーにぴったりの軽食なのです。ピザ一切れ食べただけでは(アメリカ人は)満腹にならないのも良い所です。

色々とトッピングしてあるピザもありますが、殆どの人がピザ屋で食べるのは、トマトソースとモッツァレッラチーズのみのシンプルなピザ。それでも各店によって味の違いがあるので、人気のある美味しい店はいつも混んでいます。

カリフォルニアスタイルのピザ
そして、最近聞くようになったのがカリフォルニアスタイルのピザです。ウィキによると、1980年頃から出て来たそうで、1人用の小さいサイズのパイが殆どだと思います。

トマトソースを使わない事が多く、具も山羊のチーズ、チキン、ズッキーニ、卵など、従来のピザの具にとらわれない独創的なものが多いようです。私のイメージでは、軽めでおしゃれな感じがするのがカリフォルニアスタイルです。

他にもハワイアンスタイル、セント・ルイススタイルなどあるらしいのですが、私はまだ残念ながら食べた事がありません。





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