
以前から、アメリカ人は日本人よりもカジュアルに刺青を入れる傾向があったと思うのですが、最近はそれが更に加速してニューヨークにいる人の1/3に刺青が入っているのではないかと思うくらいに刺青の人ばかり巷でみかけます。首の後ろに入った漢字の刺青、腕にバンド状に入っている刺青、ジーンズとシャツの間からチラッと見える背中の下の方に入った刺青、シャツかと思うくらいにみっしりと腕から肩にかけて掘られた色鮮やかな刺青、手の甲に入った刺青など、実に様々です。
今回のロンドンオリンピックでも、刺青の入った選手が結構目につきました。日本のヤクザみたいな体中に広がる倶利伽羅紋紋やエセ観音様もたまにみかけますが、殆どが腕や肩、足首にちょこっと入っているようなワンポイントの西洋風の刺青です。女子ビーチバレーの選手は、確か腰にも刺青が入ってました。それに関して解説者があれこれ言う事もなかったので、アメリカ社会に於いて刺青はかなり市民権を得ているように思いました。
一体、どのくらいの人が刺青を入れているんだろうと不思議に思って調べてみたら、ネットに統計がありました。こんな事の統計を取る人もいるんだなと驚いたら、Pew Research Center という大まじめなアメリカのシンクタンクが行った調査でした。今年の7月23日の日付なので、かなり最近のデータです。
統計によると、アメリカ人全体の14%が少なくとも刺青を一ついれているそうです。子供を除外すると(アメリカでは子供に刺青を入れようとしたら、間違いなく児童虐待で逮捕されると思います。)、やはりかなりの数の大人が刺青を入れている事になります。18才から25才までで刺青を入れているのは36%、26才から40才に至っては40%もの人が刺青をいれていると言うのだから、私が思っていたようにニューヨークに住む大人の人口の1/3ぐらいには刺青が入っているのかもしれません。全ての刺青が見える所に入っているわけではないので、会社でスーツを着て固い仕事をしている人の中にも、密かに刺青を入れている人はいるのだろうと思います。
これだけアメリカ人に人気のある刺青でも社会的な保守派にはまだまだ抵抗があるようで、夫の親戚の人などは「鼻のピアスはまだいいけれど、刺青は品位にかける。自分の子供達には入れさせない。」と言っていました。ユダヤ人にも刺青はタブーのようで、刺青があるとユダヤ教の墓には入れないのだそうです。
日本では極道のイメージが刺青にはつきまとうし、スーパー銭湯や温泉に行くと「刺青の方お断り」と書いてあるので、躊躇する人も多いのでしょうが、そのどちらの懸念も必要ないアメリカでは、刺青を気軽に入れる人が沢山いるようです。
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