2012年3月16日

ヒラリー・ロダム・クリントン

現アメリカ国務長官のヒラリー・クリントンは、今期が終了した後は、次期の国務長官はやらずにゆっくりすると公言しています。引退するのか、それともオバマ政権の後にもう一度大統領選に立候補するのかを十分に考慮する時間を取るのだろうと思います。

オバマ大統領は、頭がいいし、ハンサムだし、有能だし、自分の意見をゴリ押しするよりもコンセンサスを取って強力を得るタイプの政治家のように見えますが、それを一部の共和党議員に逆手に取られて翻弄されたように見える時がありました。その点ヒラリーは、自分が正しいと思う事ならば、どんな手段を使っても強引に成し遂げるタイプのように見えます。その上、オバマよりもかなりリベラルなので、共和党から一番嫌われている政治家の一人です。

共和党の大統領候補が経済や外交の話題よりも女性の避妊や人工妊娠中絶を論じるのに懸命になっている中、アメリカの女性の中には、もしも共和党が政権を握ったら女性の人権は100年前に逆戻りするのではないかという危機感を持つ人もいます。こんな時には、世界中の女性の人権を積極的に擁護しようとするヒラリーがひときわ頼もしく見えます。

ヒラリーを観察していると、いくつかの事に気がつきます。側近を含め、彼女のスタッフは、殆ど全てが女性です。いくら女性の就労率が高いアメリカとは言え、政界や財界のトップまで登り詰める女性はごく少数です。おそらくヒラリーは、将来のアメリカ政治を担えるような有能な女性を意識的に登用し、育成しているのでしょう。

アフガニスタンに訪問したときも、圧倒的な男性社会のアフガニスタンで活動している女性の人権運動活動家と会い、真剣に興味を持って話を聞いている様子が伺えました。そしてその後、本当にアフガニスタンのキャビネットにプレッシャーをかけ、女性のポストを一つ作らせたようです。内政干渉であると思う人もいるかも知れませんが、残念ながら外国からのプレッシャーがなければ、女性や下層市民の人権を全く無視するような国がいまだに沢山存在します。

ヒラリーの問題は年令です。彼女は現在64才で、2018年には68才になります。殆どのアメリカ大統領は就任年令が50代、70代で大統領になった人はいません。それを考えると、68才というのはギリギリなのです。ヒラリーがどのような決断をするのか、興味を持って見守っている人は少なくないはずです。



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