日本と同様に、アメリカの場合も離婚後の子どもの養育権は女性が取る事が殆どです。アメリカのシングル・マザーの殆どは働いています。元夫から毎月の養育費(時には元妻への生活費も)も大抵の場合支給されていますが、それで母子の生活費の全てをカバーできる程の手当がもらえる事は稀です。
元々、結婚や出産後も仕事を辞めずに働き続けている女性というのもアメリカでは多いし、その生活力が離婚へ踏み切る決断の支えとなる事も多いようです。また、子どもができてから家庭に入っていた女性でも、離婚を機に職場へ戻る人は沢山います。つまり、離婚後は母親でもフルタイムで働かないと、生活が成り立たないのです。
アメリカの場合、離婚したとしても、子どもを連れて親元にもどる人は殆どいません。それでも私の回りを見回してみると、殆どのシングル・マザーは親や親戚が近所に住んでいて、残業が入った時や、子どもと離れて羽を伸ばしたい時には、子どもを預かってくれます。
アメリカ人のシングル・マザーは、例え40代でも50代でもボーイフレンドを見つけたり再婚する気が満々です。子どもの世話、毎日の生活、仕事に追われて多忙な日々を過ごしているにも関わらず、女を捨ててはいないのです。彼女達は、パートナーを見つける為に中年男性のいるバーに行ったり、運動して体型が崩れないように努力しています。それでも、独身女性のように、行きたい時にフラッとバーに立ち寄れるわけでもなく、例え知り合いになったとしても、子供を持った経験のない男性は子どもというものを全く理解できなかったりと、簡単ではないようです。
彼女達の最終目的は、再婚です。再婚して仕事を辞めるとか楽になるとか、そういう意味で再婚したいのではなく、人生のパートナーが欲しいのです。食事を供にし、子どもも含めて一緒に家族として出かけ、安定した長い年月を信頼できる伴侶とともに過ごしたいのです。そして何よりも、シングル・マザーの生活には、成人した男性の存在が欠けていると痛感しているのでしょう。
そんなシングル・マザーのパートナー探しを良く思わない人もいるようです。子どもがいるのだから、自分の色恋は我慢すべきであるという考え方です。そういう批判をするのは、大抵既婚女性です。既婚女性である私には、その批判する気持ちがどこから来るのか推測できます。つまり、自分の安定した生活を棚に上げて、シングル・マザーの恋愛を探し求める生活が少し羨ましいのです。実は、その安定した生活こそ、シングル・マザーの追い求めている物なのに。いつでも、他人の芝生は青く見えるという事でしょうか。
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