2012年10月15日

世界最大のビューティーコンテスト

しばしば言われる事ですが、アメリカの大統領選挙は、ビューティーコンテストです。候補者のイデオロギーや政策は、評論家達によってあれこれ細かく吟味されますが、一般の有権者にとって、実はそんな事はどうでもいいのです。

オバマが4年前に勝ったのも、対戦相手のマッケイン候補よりも遥かにイメージが良かったからです。そのイメージの良さやスター性にダシュル上院議員はいち早く注目して、オバマを大統領にまで仕立て上げたのです。

私はオバマ大統領が外見だけの無能な大統領だと示唆しているのではありません。オバマ大統領は、アメリカの歴史の中でも一番問題が山積している時に就任して、その任務を果たしているとても有能な大統領だと思います。

でも殆どの有権者が見るのは、候補者の表面的なイメージで、自分の投票がどのように将来の自分の生活を変えるかに関してあまり考えないようです。そして結局は、保守的な考え方を自認する人は、候補者がどのような政策を持っていようと共和党を支持し、革新的な考え方を自認する人は民主党を支持します。

たった1回の討論会で支持率に違いが出て来たり、大統領候補の婦人や子供達が選挙戦で大きな役割を担うのも、アメリカの大統領選挙が政策の戦いではなく、イメージの戦いだという証拠です。

理想的な大統領のイメージは、白人男性でプロテスタント、専業主婦の妻と子供がいて、良き家庭人であり(離婚経験などがない)、それまでに行政の実務経験がある人です。今更そんなイメージをアメリカの大統領に求めるのはバカバカしいと思う人もいるかも知れません。私もそう思います。

オバマ大統領もロムニー候補もそれから外れているし、副大統領候補は二人ともカトリックです。でも、オバマ大統領が黒人であるということとロムニー候補がモルモン教徒であるということは、2012年の現在でも決して利点にはなっていないのです。



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