2012年10月25日

アメリカで健康保健がない場合の医療

アメリカ人でも若い人は健康保健なしで生活している人はかなりいます。若いと病気にかかる気がしないし、例え病気になっても年に一度風邪をひくぐらいのものなので、高い保険料を毎月支払うくらいなら、保険はなくてもどうにかなると思うのでしょう。

雇用のコストを下げる為に、被雇用者に保険を提供しない雇用主も増加し続けています。健康保健にかかるコストが高すぎるために、規模の小さい雇用主では支払いきれないという事実もあります。

またアメリカでは、もしも糖尿病や喘息、高血圧、癌などの既往症がある場合、保険会社は個人や小さな雇用主には健康保健を売ってもくれません。そういう人は今の所、比較的規模の大きな会社で働いてそこから健康保健を入手するか、メディケイドという低所得者向けの政府が一括している保険に加入するしか方法がありません。

ただしメディケイドは、永住権保持者かアメリカ国民でないと支給されないし、所得の規定もかなり厳しく決まっています。

学生ならば、渡米前に日本でアメリカ留学用の健康保健を買うか、渡米してからもしも学校で健康保健を買うオプションがあればそれを買うことをすすめます。学生ではなく、雇用者からの健康保健の支給のない日本人がアメリカで健康保健を入手するのは、残念ながらとても難しいのが現状です。

ただ風邪などのちょっとした病気にかかって、内科での診療が必要な場合は、保険無しでも費用を全額支払えば診てくれます。大抵は120ドルぐらいだと思います。

それだけ支払えないばあいには、HHCオプションというのがあります。幾つかの指定された診療所に行けば、保険がなくてもその人の収入に応じた額で診療を受けられるのですが事前の審査が必要だそうです。

また避妊や婦人科系の診療は、プランド・ペアレントフッドという所へ行けば、低額で診てもらえます。健康は交換できるものではありません。移民のステータスがどうであれ、年に一回の子宮頸癌の検査は必ず受けるべきです。

HHCオプションが使える診療所もプランド・ペアレントフッドも、低所得者用の診療所なので快適な環境ではないかも知れません。それでも体の調子が少しおかしいとおもったら、悪化させる前に医者に診てもらうべきだと思います。

本当に高熱が下がらないとか、骨折したとかの緊急の場合には、最寄りの病院へ行くしかありません。アメリカでは救急車も利用者が費用を支払うシステムなので、よほどの事がない限りタクシーなどで行きます。アメリカでは、緊急患者の診療拒否は法律で禁じられているので、保険の有無や収入の有無、移民のステータスに関わらず診てもらえます。

ただし、保険を持たない場合の病院での治療は高額です。後日、自宅まで請求書が送付されて来るはずです。アメリカの病院の未回収の医療費は莫大な額に登るようですが、それもまた医療を高額にしている一つの原因です。

もしもアメリカで健康保健がないのに大病にかかってしまったら、日本人ならば日本へ帰るというオプションもあります。でもそこまで行き着く前に、保険がある無しに関わらず普段から定期的に検診へ行って、健康の管理をしておく事がアメリカでは特に重要です。



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