初めてこの現象に気がついたのは、数年前にとある医師が行った血圧に関するワークショップに行った時でした。彼女は経歴からすると、かなりのベテランのはずですが、顔にシワがなく、最初は20代後半か30代前半ぐらいに見えました。でも、喋っている顔に表情が無いし、長いストレートの髪もどうも嘘くさいのです。声のトーンも弱くて一定ではなく、歩き方も少し前屈みで弱々しく、ペンを持つ手も小刻みに震えていて、半袖から出ている腕は70代ぐらいに見えました。
プレゼンテーションの内容はすっかり忘れてしまいましたが、一体その女性は何歳だったんだろうという余計な疑問は今でも心に鮮明に残っています。
以前会社で働いていた時に、何人かの面接を行った事があります。そのうちの一人のブラジャーの端がシャツの首の部分から少しはみ出ていたのですが、その時もそればかりが気になって、その候補者がどんなポートフォリオを持って来たかなどは全く記憶に残りませんでした。
プロフェッショナルとして、顔や服装が話の内容よりも目立ってしまうのは明らかに失敗です。
男性の場合は、後退する生え際が気になるようで、テレビに出ている人の髪の毛がカツラか植毛か、夫はしばしば私にどう思うか聞いて来ます。
私は整形に反対というわけではありません。自分自身もも40才を過ぎた頃から、まだ気持ちとしては30代前半ぐらいなのに、肉体だけが勝手に衰えて行くような妙な感覚を憶え始めました。鏡を見ると、自分が思っている自分のイメージよりも老化した自分がいるのです。
若返りたいという率直な気持ちよりも、毎日運動で体を鍛えて体型を維持し、競争の激しい社会のトップとして活躍する人びとは、老化がイメージダウンに繋がると判断するのだろうと思います。テレビのように視覚的なメディアには、若くて見た目も良くて才能も溢れる人材が次々と出て来ます。立派なキャリアがあっても見た目が老化して来ると焦ってしまう気持ちは十分に理解できます。
それでもやはり、既に40代に入っているはずの白人女性の目尻が極端に上がっていたりすると、どうしても不自然に見えるし、その努力が痛々しいとも思ってしまいます。上手に老化して行くというのは結構難しいものなのです。
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