2012年10月21日

上白糖とグラニュー糖

学生の頃に、北海道では「てんさい」とか「サトウダイコン」とか「ビート」とかいう砂糖の原料となるもの生産していると習ったのを記憶しています。砂糖の原料はサトウキビではないのかと少々怪訝には思いました。でも当時はネット社会でもなかったので特別に調べる訳でもなく、そのままになっていました。

何十年か経ち日本の家庭料理のサイトを作っていて、その疑問がやっととけました。何故日本の砂糖(上白糖)とアメリカの砂糖(グラニュー糖)は違うのだろうと思ったのです。

アメリカに来たばかりの頃、スーパーで買う普通の砂糖がコーヒーに入れる砂糖みたいにサラサラなのに驚きました。日本でも、お菓子の原料にはグラニュー糖を使えとレシピには書いてありました。でも、私の実家はグラニュー糖なんて洒落た物を常備しているような家庭ではなかったので、コーヒーにもお菓子にも何にでもベタベタの上白糖のみを使っていました。

日本で普通に手に入るお砂糖(上白糖)は、日本でのみ使われていて、グラニュー糖の回りに「てんさい」から出来る糖液を吹き付けてあるのだそうです。グラニュー糖よりも水分を含んでいるのでしっとりとしていて、グラニュー糖よりもコクと甘みが強いということです。また「てんさい」から出来る糖分は、焦げやすい性質を持っている為に、焦げ目が欲しい場合には上白糖は重宝するのだそうです。

そもそも何故日本だけ、こんな面倒くさい事をして砂糖を作っているのか、私が読んだサイトには、良く分からないと書いてありましたが、おそらく日本の生産者を保護する為だろうと思います。

ウィキには、上白糖はグラニュー糖を更に細かくした caster sugar だと書いてありますが(それよりも更に細かい砂糖がパウダーシュガー)日本の砂糖生産者の話からすると、上白糖とアメリカの caster sugar は全く別物のようです。



よかったらクリックおねがいします。 ↓こちらのクリックもおねがいします。
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 海外生活ブログ ニューヨーク情報へ

0 件のコメント:

コメントを投稿