2011年10月3日

ウォールストリートのデモ

9月17日からウォールストリートの一角にある公園で、居座りをしている人々がいます。アメリカ社会の二分化(富裕層と貧困層)、企業が及ぼしている多大な政治的影響に対して反対を唱える人々です。ニューヨークのニュースでは取り上げられていますが、これが中東やヨーロッパで起っているような大規模な運動になるかどうかは微妙だと思っています。

アメリカには、住んでみると分かるのですが、とても保守的な一面があります。裕福層からアメリカに来たばかりの新移民まで、貧富の格差を是認する人々は沢山います。大企業のCEOと普通の社員の収入が3桁違っても、それに異議を唱える人は少数です。成功した人に
はそれなりの収入があるべきである、そしていずれは自分もアメリカンドリームを手にして裕福になれる、と信じている人が多いからです。実際は、低辺から這い上がれる人はごくごく僅かなのですが。

ただ、最近のアメリカの大きな問題は、中産階級が消滅しつつあるという事です。マンハッタンを歩いていると、観光客も多いし、物を買っている人も多いし、景気が悪いという事は感じません。ところが私が所属していたビジネスネットワーキングの集まりを含め、他の似たような集まりでは、参加者が激減しています。つまり、切り詰められる所はギリギリまで切り詰めて、どうにか生き残っているのです。

火曜日にマンハッタンでミーティングがあるので、そのついでにウォールストリートのデモも見て来ようと思っています。



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