2011年10月4日

塩分

朝食はたいていアメリカ風で、オートミール、コールドシリアル(コーンフレークのような物)、卵とベーコン、若しくは前もって作って冷凍しておいたフレンチトーストと相場が決まっています。今朝は冷凍しておいたご飯もあったので、久しぶりに日本で買って来た塩昆布とシャケのふりかけで朝ご飯を食べました。

日本食はいつ食べても美味しくて大変満足するのですが、今朝は食べた後に舌がピリピリする感覚を憶えました。日本でお弁当やお惣菜を買って食べたときも、この舌のピリピリ感が残りました。辛みではなくて過剰な塩分です。

アメリカでは、塩は使うものの醤油や味噌の味付けが少ない為に、普通に調理しても日本食を食べるよりは自然と塩分が少なめの食生活になるようです。だんだん舌が慣れて来たのか、久々に帰省すると日本の食生活の塩辛さに驚きます。

父がまだ生きていた頃、ふとしたきっかけで塩分の話になりました。
「最近、血圧を下げる為に塩分の少ない食生活にしてるんだ。パパも塩分減らした方がいいんじゃないの?」
「塩分が少ない食事をしていると、疲れないか?」
私は言葉に詰まりました。塩分を採ると疲れにくくなるというのは事実です。でも塩分が血圧を高くしているというのも、父は十分承知していたはずです。疲れない為にずっと塩分を過剰に取り続け、朝から晩まで休みなく働いて、挙げ句の果てには早死にしてしまいました。

降圧剤を飲んでいれば、塩分を過剰に取り続けても平気だと思っていたのでしょうか。もう少し、私がしつこく食生活を改善するように言ったら、父はもっと長生きしたのでしょうか。様々な考えが頭の中を巡ります。生活の質って何なんでしょうね。



よかったらクリックおねがいします。 ↓こちらのクリックもおねがいします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

0 件のコメント:

コメントを投稿