2011年9月6日

トンビ

日本ではごく当たり前に空を飛んでいるトンビは、アメリカでは見られません。もしかしたら、東京でもあまり見られないのかも知れないけれど、逗子近辺ではとても身近な鳥です。

中学の頃にトンビというあだ名の女の子がいたのですが、国語の授業で俳句を作っている時にクラスの男の子の一人が
「死肉しか食べないトンビああきたね」
という何とも言えない一句を詠み、先生に叱られていました。その記憶があって、どういうわけだか私はトンビが死肉しか食べないものだと信じ込んでいました。ところが今年になり、トンビを英語で何と言うのか息子に聞かれて初めてネットで検索し、トンビが大型のタカ科に属する雑食の猛禽類である事を知りました。

去年の夏に帰省した折には逗子の海岸へ行ったのですが、その時に海岸監視員の方から、
「お昼はここで食べるんですか?」と聞かれ、怪訝に思っていると、
「トンビが食べ物を狙って急降下して来ますんで、気をつけて下さいね。」と注意されました。

私が子供の頃には、海岸で何かを食べてもそれをトンビに狙われるという事は一切なかったし、空にはトンビも見当たらなかったのですが、お弁当を出すと途端に何処からかトンビが数羽飛んで来て、空中を旋回し始めました。弁当の蓋はきちっと閉め、スナックの袋もふさいでいたのですが、せんべいを袋から取り出して口に持って行こうとした瞬間、手からせんべいが無くなっていました。上空から急降下して来たトンビにせんべいを持って行かれてしまったようです。ほんの一瞬の事でした。

今年は、友人が逗子へ遊びに来た際に、壁に止まっていた蝉をトンビが捕獲する様を目撃したそうです。通常トンビは、カラスよりもずっと上空を旋回しているので、そこから私が食べようとしていたせんべいや壁に止まっている蝉を見分けて急降下してくるんだから、もの凄い眼力とスピードだと関心しました。

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