2011年9月19日

駄菓子屋

逗子小学校のすぐ側に、老夫婦がやっている駄菓子屋はありました。昭和30年代には逗子にも駄菓子屋が何件かあったのかもしれませんが、私が子供の頃にはそこしかありませんでした。ボロボロのトタン屋根のあばらやの奥が老夫婦の生活スペース、店は土間にもうけられていました。

お小遣いがあるとそこへ行って、あんこだま、麩菓子、カレーせんべい、ニッキ、飴くじ、酸イカ、ソースせんべい、ミルクせんべい、梅ジャム、すもも、あんず水等々の駄菓子を買っては、市民体育館前の広場で食べたのを憶えています。50円もあれば結構楽しめたので、子供達には絶大な人気を誇っていました。

時々大人が付き添って来て、100円をおばあさんに渡すと「何でも好きなの取って良いよ。」と言われるのですが、それだとあまり面白くないのです。少ないお小遣いの中からどの駄菓子を買おうか考えてやりくりするのが自由を感じて楽しかったのです。

小学校を卒業し、別の方角にある中学校に通うようになって、駄菓子屋の前を通る事も駄菓子屋に行こうと思う事もなくなり、気がついたらそのあばらやは既に無くなっていました。

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