2011年9月20日

デブ床

「デブ床」は私の曾祖父で、私が一歳になるぐらいまで生きていました。その名の通り、デブの床屋というあだ名です。かなりアクの強い人だったようで、私が小学生の頃は曾祖父を知る人もまだ多く、友人宅に遊びに行ったりした際にデブ床の孫と言われるのがたまらなく嫌でした。これを言われる度に、卑しい下層階級の烙印を押されたような気がしたのです。実際には私はひ孫なのですが。

曾祖父は、最後の8年間は自宅で寝たきりでした。赤ん坊の私が曾祖父の出っ張ったお腹の上に這い上がってしまったので慌てて大人に取り除かれたのが、曾祖父に関する唯一の私の記憶です。

今年の夏に帰省した時に、いつものように古いアルバムを開いて見ていると、今までは気づかなかった曾祖父の写真を見つけました。宴席で撮られたらしい小さい白黒の写真で、顔を覆い着物をはだけて露出させたお腹には、マジックで顔が書いてあるのです。曾祖父は腹踊りが得意だったと聞いた事がありますが、写真は初めて見ました。

次に帰省するときには、小型のスキャナーをアメリカから持って行くか日本で購入して、実家にある写真をスキャンしたいと思っています。

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