私も祖母に連れられて、1〜2回は行ったような記憶があります。とても活気があって楽しかったのを憶えていたので、10代の頃にふらりと行ってみたのですが、誰もいないで閑散としていました。祖母にそれを話すと、
「アンタ、銭洗弁天は巳の日に行かないと何にもならないのよ。」
そうか、ただ行くだけではご利益はないんだ、行く日が重要なんだ、と初めて知りました。
それから私の人生にも紆余曲折あり、銭洗弁天に再び訪れる事もなかったのですが、今年の夏にふと思い立ちました。ここ数年景気も悪く経済状況も厳しいので、ここはひとつ銭洗弁天に行ってご利益に預かったらどうだろう。
早速巳の日を調べ、逗子に泊まりに来る予定の友人を誘いました。
「銭洗弁天行こうよ。」
「えっ?銭洗弁天?良いかも。この辺で少し、金運良くなってもらわないとね。」
「私、円もドルも洗う。」
「私はユーロもあるから洗おうかな。中国のもあったかも。この際、全部持ってって洗っちゃおう。」
金に目がくらんだ大人とは裏腹に、あまり気乗りのしない息子を引きずって、鎌倉駅から住宅地の中を延々と30分ぐらい歩いてようやくたどり着きました。銭洗弁天自体は、木々が茂る小高い丘の上にあるし、お金を洗うのは洞窟の中なので、あまり暑さは感じませんでした。巳の日であるにも関わらず、それほど混んでいなかったのは、早朝ではなかったからかも知れません。
竹のザルにお金を入れて、それに柄杓で汲んだ水をかけるのは、それ自体楽しい行為です。それまでダラッとしていた息子もここでは溌剌とドルを洗っていました。
昨日一緒に行った友人からメールが届き、その時に撮った写真とともに金運がじわじわと上昇してきているような気がするとの知らせがありました。私は洗い方が悪かったのか、今の所金運に変化はありません。
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