2011年9月15日

ニューヨークと逗子

ニューヨークに戻ってきてから初めてビジネスミーティングに顔を出しました。私が所属していたグループは、7月の末に解散してしまったため、新しく所属できるグループを現在捜索中です。

朝早く地下鉄に乗り他の通勤客とともにマンハッタンに出ると、期待と興奮に満ちたような一種独特の何とも言えない空気が流れているのに気がつきました。毎日暮らしていると人ごみや騒音がただ煩わしいだけなのに、しばらく見ないと別の角度から見る事ができるのでしょう。

今回日本に滞在していた時に出版関係の人と会う機会があり、その方がニューヨークに関して面白い表現をしていました。
「仕事でニューヨークに行ってそのエネルギーに触発されて帰ってくると、なんで日本人はノロノロしているんだろうと思ってイライラする。でもそれがカリフォルニアに行って、リラックスした雰囲気に浸って帰ってくると、なんで日本人はこんなにせかせかして働いているんだろうと思う。」

日本にいた頃、私の生まれ育った逗子近辺には、魔物が住んでいるのではないかと思うことがありました。魔物は人の心をつかみ、ゆっくりとした時間の流れに心地よく身を任せさせ、気がつくと10年経っているのです。鎌倉に出て江の電に乗ったりすれば、外の世界と遮断されたようなけだるい空気に恐ろしささえ感じます。

なんだかホテルカリフォルニアみたいですが、そういう意味では、逗子周辺は、ニューヨークよりもカリフォルニアにずっと近いのでしょう。ニューヨークに居着く日本人には関西出身者が多く、湘南出身者は殆どいないのも偶然ではありません。

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